先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
「は?なに…?こんなエプロンに思い入れでもあんの?ウケる!!」
誰に何と言われようと構わない。
それは、それだけは絶対に壊されたくない…!
先輩が私と出会ったときにくれたエプロン。
彼女たちから見ればただのエプロンなのだろうけど、私にとっては宝物以上のもの。
先輩との出会ったときの思い出も、過ごした部活での日々の思い出も、全部ぜんぶ、それに詰まってる…。
だから、エプロンを壊すことは私にとっては思い出を壊すことと一緒…!
「私はいいから…だから!もう何も壊さないで!!!!」
「…ふーん。あっそ。あんたならもっと頭いいと思ってたけど…。横内!さっさとやっちゃいな」
「へいへーい、ったく、ようやくかよ~」
リーダーの女子が指示すると、渋々こちらへ向かってくる男。
一歩、また一歩と歩み寄ってくる男と恐怖。
怖い…怖いよ………っ!!!!
でも、どうしても…!!
「………………せん…ぱいっ……」