先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~



「──っ」


先輩がそう言った瞬間、今まで抑えてこんでいた感情が涙となって溢れ出した。




「…っ、せんぱっ…ううっ…ごめ、ごめんなさっ…!!」


嗚咽混じりにそう言うと、先輩は眉を八の字にして困惑の意思表示した。



「穂和ちゃんが謝る事なんて何一つないのに…。それに、謝るのは俺の方。辛い思いさせて、ごめんな…?」



そんなことないと、首を力強く横に振ると、先輩は私を包み込むように抱きしめてくれた。



「ごめん…守りきれなくて…。でも、不謹慎だけど、俺…惚れ直しちゃったな…」




「へ…?」


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