先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~




「…はぁ。まさか一年にまで広まってるとはね。情報源を吐き出させておきたいけど、ま、いっか」




「お、お願いです!!どうか…どうかっ!!」



彼女達は尚も懇願し続けるが、先輩の耳の届くことはない。






「…ああ、そうだったそうだった。君たちの処分、決めてあげなきゃね。…てか、俺こういう親のすねかじり的なことが一番嫌いなんだけど…でも」



そう言うと、先輩は冷たい視線を彼女達に浴びせた。




「あんたらみたいな人をおとしめることしか出来ない輩の方がもっと嫌い……





─大きくて重たいダイヤの装飾品も、たまには役に立つね。」












「…せん…ぱい……?」






先輩の言葉の真意は分からなかったが、


チェックメイト。



そう、言っているような気がした…。












「─理事長補佐の権限で言い渡す。お前らを全員退学処分と課す。今すぐこの学校を去れ」




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