先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~

先輩

















「─…大丈夫?」



先輩の問いかけにハッと我にかえり、それと同時に、やっと全てが終わったという実感が湧いた。




「だ、大丈夫、です…」


そう返すと、先輩はクスッと笑い、少し力のこもった声で言った。


「嘘、でしょ?」




「…っ─!ふわっ!」



思いも寄らぬ返答と、いきなりの抱擁に思わず声が上がる。








「…ねぇ、いつからこんなに震えてたの…?」




< 167 / 184 >

この作品をシェア

pagetop