先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
お菓子研究同好会
「こんにちは!きみが橘さん…だよね?」
え、え、え…!?
せせ、先輩が私に話しかけてる…っ。
予想外の展開すぎて固まっていた間に、先輩は私を見つけ、目の前に来ていた。
「あ、えと、は、はいっ!」
あわわわ…!
緊張してすごい噛んじゃった!
ここが教室であることも忘れ、一人焦る私。
胸の鼓動は忙しく鳴り動き、顔も紅潮していく。
「そうっ、じゃあ─」
そう言って先輩は出会った日と同じ、あの笑顔を私に向け…
「ちょっと付いて来て」
─グイッ
「へっ…!?」
そう言ったと同時に、私の手を引き、教室の外へと連れ出した。