先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
後ろめたい気持ちのまま、先輩の話を聞いていると、ふいに先輩が私を一瞥し、こんなことを尋ねてきた。
「穂和ちゃんは料理とかする?」
「…料理…ですか…?」
「そ。あんまりしない?」
「は、はい…」
もしかして、料理スキルとか必要だったのかな…。
こんなことなら、普段から料理とかしておけばよかった。
なんて後悔してると、先輩はもう一つ、質問をしてきた。
「じゃあ、料理するのは好き?」
「は、はいっ!」
だって私の好きな教科ベスト3にはいつも家庭科がランクインしてたもの!
なんて、そんなことを思いながら自信満々に頷くと、先輩は満足そうに微笑み、そして優しく私の頭を撫でた。
「よしっ!その気持ちがあればオッケー!」
「わわっ…!」
せ、せせせせ先輩に頭撫でられてる…!?
もう顔は真っ赤でとてもじゃないけど、先輩の顔を見られなかった。