先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
先輩との距離
先輩とお菓子づくり
─ガラガラ…
「こ、こんにちは…」
「あ!穂和ちゃんっ!待ってたよ~」
あの日から私は毎日欠かさず、部活へと来ていた。
今までの人生の中で放課後といったら、特にすることもなく、帰宅するしかなかった私に、この習慣は嬉しいもので、放課後がくると途端に教室から飛び出し別棟へと向かっていた。
「さて!穂和ちゃんっ」
「はいっ」
「今日は…お菓子づくりをしてみよう!!」
「…お菓子づくり…ですか?」