先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
─タッタッタッ…
「はっ…はあっ…はあっ……」
逃げるように走り、教室からだいぶ離れた位置で足を止め、何とか息を整える。
…のに。
「はっ…うっ…ううっ…ひっく…」
息は整うどころか、嗚咽を交えて荒々しさを増していく。
─どうでもよかった。
部活の連絡じゃなかったことも、職員室への用事も。
─どうしてもいやだった。
女の子と楽しそうに話す姿も、楽しそうな笑顔も、それに嫉妬してる醜い自分も。