先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
俯いていたから顔こそ見えなかったけれど、俺の視界に移った、きみのその小さな背中は、あのときと…廊下で出会った小さな女の子と一緒だった。
今にも崩れそうな、小さく細い背中。
守りたいと思った。
素直に、純粋にそう思った。
だから、伝えないと。
本当のことを。
この気持ちを。
…それにね。
きみは気付いていないかもしれないけど、きみが消えそうなくらい、小さな小さな声で、か細く呟いた言葉は、ちゃんと俺に届いていたんだよ。
その言葉の中にある想いも─。