先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
あのときは先輩のご家族に気を使わせなくていいなんて安心してたけど…
(今考えてみれば、先輩と二人っきり…何であのときに気付かなかったのおお…!?)
自分の鈍感さにほとほと呆れるばかりである。
─だが、二人きりの空間というのは、別に初めてというわけではない。
実際、部活なんかは毎日二人きりだ。
しかし、シチュエーションが違うだけで、こんなにも意識が変わってしまうなんて思いもしなかったのだ。
(と、とととにかく、粗相のないように努めよう…!!)
そう心の中で決意したところに、先輩が戻ってきた。