キスからスキを伝えるよ【完】
こ、紺野君今、なんて…
「す、好き?私を?」
「うん」
どうやら聞き間違いではなかったようだ。
一気に顔が熱くなる。
体中の熱が顔に上がっていくのがわかる。
多分!私の顔は真っ赤だ。
見られたくなくて俯こうとする。
が、紺野君の指が私の顎をあげてそれを許してくれない。
少しずつ、少しずつ、紺野君の顔が近づいてくる。
キスされる…!!
逃げないと…。
そう、思うのに体が動かない。
あぁ、紺野君に掴まれてるから動けないのは当たり前か、と妙に冷静になる。
スローモーションのように紺野君の顔が近づいてくる。
もう彼の顔はすぐそこまできてた。