キスからスキを伝えるよ【完】
「凛ーっ!!おっはよー!!」
普段通りの朝に、校門をくぐると聞こえてくる愛しい人の声。
「龍斗…。」
あぁ、今日もかっこいいなぁ。
「なぁ、凛っ。今日の帰り暇か?」
そ、そんな可愛い笑顔向けないで…!!
ドキドキしすぎて死ぬよ…っ!!
「めっちゃ暇〜。」
あぁ、今日も龍斗かっこいいなぁ。
あれ、これ思うの何回目?
「ならさ、一緒…帰らね?」
そう言いながら髪の毛を弄る。
それは龍斗が緊張してる時の癖。
幼なじみの私しか知らない、龍斗の特別な行動。
て、今なんて?
「へ…?」
私はつい女の子らしからぬ奇妙な声を発してしまった。