僕の声を聞いて
「おまえは、人前では反吐が出るような優等生を演じてる。けど、本当のお前は、人を見下してるような人間だろう?」

「私はそんな人間じゃない。私は――――。」

「俺とおまえは、同じだよ。人前ではいい子の振りしてるだけで、本当はそんな自分にだまされている人間を見て、嘲笑っている。違うか?」

彼は、厭らしい笑みを張り付けるのを止め、無表情でただ目は真剣にこちらを見つめて、僕に言った。




違う。僕はそんな風に思ったことはない。別に周りを嘲笑うようなことはしていない。




そう言ったのは無意識だった。



「ふーん。“僕”ねぇ。今のがお前の本心なわけか。」
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