虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐

緊張しながら準備を終えた時だった。


机の上に置きっぱなしにしていたスマホが鳴りだした。


ドキッとして、慌てて画面を確認する。


嵐からのメールだ！


家の近くまで来たら連絡すると言っていたけれど、まさかメールで連絡がくるとは思っていなくて、あたしは思わずスマホをとり落としてしまいそうになった。


なんとかメール画面を確認する。


《今家の外にいる！　すぐ行く！》


「家の前って……」


もうそんな場所まで来ているの？


と、驚いたとほぼ同時に、部屋のドアをノックする音が響いた。


「ひぁっ！？」


思わずその場で小さく飛び跳ねる。