虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
クリスマスツリーに飾る、あれだ。


丸い玉は小ぶりで手の中にすっぽりと収まる大きさ。


5個入り300円。


あたしはそれらを買い物かごの中に入れた。


今日の為に数ヶ月間アルバイトをしてお金をためた。


高校生が個人で催すパーティーにしては十分すぎる予算がある。


それでもあたしは売り場を何往復もして、部屋を飾る装飾品を慎重に吟味する。


ようやくお店から出たのは40分後のことだった。


買い物袋にギッシリと詰まったクリスマスの飾りたちに、あたしは自然と頬をほころばせた。


「あとはケーキとプレゼントと……」
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