虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
そう言うと嵐はキョトンとした顔であたしを見つめる。


し、しまった。


このタイミングで歌はなかったかな?


いやでも、誕生日ケーキにロウソクといえば歌がないと始まらないよね!?


「歌もいいけれどさ」


「な、なにがいい?」


「……キスしてもいい?」


突然の申し出にあたしは混乱してしまう。


キ、キス!?


今まで嵐と付き合ってきて何度かキスはしたことがある。


だから今さら照れることなんてない。


でも。


でも、今は状況が違……!!


というあたしの思考回路は塞がれた唇によって遮断された。
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