虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐

心の中でそう思うが、口には出さない。


「なぁ柚花、この機会だから正直な事言っていい？」


嵐が不意に真面目な顔になってそう言った。


「な……なに？」


あたしの心臓はドクンッと跳ねる。


こういうとき、どうしてもマイナスな事を考えてしまうあたし。


別れたいとか。


もう合わないとか。


そんな言葉を言われるんじゃないかと思って不安になる。


さっきまであれほどラブラブだったのに、急に自信がなくなっていく。


「俺さ、付き合ったの柚花が初めてなんだ」


嵐が少し頬を赤らめてそう言う。


「え……？」