虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
予想外の言葉にあたしは瞬きを繰り返した。


嵐の初めての彼女が……あたし?


それは簡単には信じられないことだった。


あれほど人気者で、あれほど沢山の女の子たちに囲まれているのに……?


「うっそだぁ」


思わず、そう言っていた。


「本当だっつぅの! 俺、ずっとお前だけ見てきたんだからな! 他の子から告白されても、お前の事ばっかり考えて……。


だから、お前が俺の事好きだって知った時、死ぬほど嬉しかった」


嵐は少し声を荒げて一気にそう言った。


嘘をついているようには見えない。


「うそ……」


「だから、嘘じゃねぇってば!」


嵐があたしの肩に手を伸ばし、そのままグイッと引き寄せられた。
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