虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
その足は地面から浮いていて、体は窓の向こうの景色が見えるくらいに透けている。
「待って……まだ……まだ11日が終わってないよ!!」
かすれる声でそう言う。
嵐は少し困った顔をして、口元だけは微笑んでいる。
あぁ、また嵐に迷惑をかけてる。
ダメだなぁこんなんじゃ。
そう思うのに、あたしの言葉は止まらない。
「11日には一緒にいるって言ったじゃん! 一緒に過ごそうって! ね、あと2時間あるんだよ。まだ、終わってないんだよ!」
嵐に手を伸ばし、その腕を掴もうとする。
でも……伸ばした手はもう嵐に触れることさえできず、透けた体を通り抜けてしまった。
「待って……まだ……まだ11日が終わってないよ!!」
かすれる声でそう言う。
嵐は少し困った顔をして、口元だけは微笑んでいる。
あぁ、また嵐に迷惑をかけてる。
ダメだなぁこんなんじゃ。
そう思うのに、あたしの言葉は止まらない。
「11日には一緒にいるって言ったじゃん! 一緒に過ごそうって! ね、あと2時間あるんだよ。まだ、終わってないんだよ!」
嵐に手を伸ばし、その腕を掴もうとする。
でも……伸ばした手はもう嵐に触れることさえできず、透けた体を通り抜けてしまった。