虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
でも、事故の事が落着いて来た日、あたしは嵐の噂を聞いた。
事故を起こし炎上するバスの中で、隣にいた2年生のエースの子をずっとかばっていたんだって。
嵐は自分がその子の上に覆いかぶさるようにして火から守り、「絶対に大丈夫ですから。試合、楽しみにしてますから」と、終始励ましていたのだそうだ。
その噂を聞いた瞬間。
あたしの中で嵐の死が現実のものとしてストンッと受け入れられてしまった。
最も嵐らしい守り方だと思ったから。
嵐はバスケを生きがいにしていた。
そして嵐が守った先輩はバスケ部のエース。
将来的にも期待されている存在で、あたしも何度も嵐から先輩の話を聞いていた。
その先輩の話をしている時の嵐はすごく楽しそうで、本当に大好きなのだということがわかった。
事故を起こし炎上するバスの中で、隣にいた2年生のエースの子をずっとかばっていたんだって。
嵐は自分がその子の上に覆いかぶさるようにして火から守り、「絶対に大丈夫ですから。試合、楽しみにしてますから」と、終始励ましていたのだそうだ。
その噂を聞いた瞬間。
あたしの中で嵐の死が現実のものとしてストンッと受け入れられてしまった。
最も嵐らしい守り方だと思ったから。
嵐はバスケを生きがいにしていた。
そして嵐が守った先輩はバスケ部のエース。
将来的にも期待されている存在で、あたしも何度も嵐から先輩の話を聞いていた。
その先輩の話をしている時の嵐はすごく楽しそうで、本当に大好きなのだということがわかった。