虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
だから。


その噂を人づてに聞いた時、あたしの中でようやく決着がついたんだ。


それから数週間。


あたしはろくにご飯を食べず、学校にもなかなか行く事ができなかった。


友達や先生は心配して何度もお見舞いに来てくれた。


その度に嬉しいという感情と、ほっておいてほしいという感情が入り乱れ、自分で自分が理解できなくなっていった。


一日ベッドの中にもぐったまま、もう、このままでいいかな。


なんて、思ったりもしていた。


そんな時。


あたしは嵐の夢を見た。


嵐はラフな格好をしていて、「よっ」と、軽くあたしに声をかけてきた。


「なによ、あたしがこんなに傷ついているのに! なんでそんなにヘラヘラしてられえるのよ!」
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