虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
黒っぽいスペースを歩きながらあたしは呟く。


ドクロの指輪やネックレス。


小物を入れる箱は吸血鬼が入っているような棺桶の形をしている。


なんだかどれも不気味……。


でも、男の子はこういう怖いものが好きなのかな?


あたしは首を傾げながらドクロの灰皿を手に取ってみる。


それはズシリと重たくて、やっぱり違う気がした。


「どれがいいんだろう……」


見れば見るほどわからなくて頭を悩ませる。


「なにかお探しですか?」


そう声をかけられて顔を上げると、黒いエプロンをした男性店員が立っていた。


黒髪をツンツンに立たせて、両方の耳に沢山ピアスが付いている。


その容姿に一瞬言葉を失ってしまうあたし。
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