虹の橋‐ポッキーの日短編小説‐
未成年の彼氏に灰皿なんてあげられない。


未成年でもタバコに手を出している人はいるけれど、少なくとも彼氏の嵐(アラシ)はタバコなんて吸わない。


あたしは慌てて商品を元の場所へと戻した。


「彼氏はアクセとかは付ける?」


「う~ん、あんまりつけないかも」


嵐はスポーツをしているから、邪魔になるような装飾品は普段から身につけない。


「そっか、じゃぁ、財布とかどうかな?」


そう言い、店員さんが財布のコーナーへと案内してくれる。


ドクロや十字架といった財布の中に、カラフルな色合いの財布もいくつか目に入る。


「あ、これ可愛い!」


パッと手に取ったのは茶色と紺色のチェック柄の長財布。
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