クローバーリアルライフ

「おはよう」と、笑顔で手を振り窓を閉める。
さすがにこの時期、長い間秋音ちゃんを待たせる訳にもいかない。
急いで制服に袖を通し着替えると、マフラーと手袋、そして鞄を持って玄関へダッシュ。
すぐに勢いよく外に出て、挨拶をすっ飛ばしてベコベコと頭を下げる。
「ごめんなさい!すごく待たせたよね?本当ごめんね!?」
秋音ちゃんは目がまんまるになって、今度は目を細めてクスクスと笑う。
「もぉ~!ビックリしたよー!あと愛、すごい顔だけど、大丈夫?」
へ?顔?
秋音ちゃんが鏡を見せてくれる。...そこには。
――うっわぁ....
決して私とは思いたくない私がうつっていた。
ひどい。さすがにこれは自分でも引いてしまう。
今日は顔を洗う時間がなかったのもあって、ちょっと....いや、かなりスッキリしない顔。
目の下にはくっきりとしたクマが。
髪ぼさぼさだし。
てゆうかなんか、顔青白くない?

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