クローバーリアルライフ

「........」
奈月。昔から、私が唯一呼び捨てで呼べる相手。
私達四人組の中で、一人だけ二年生だ。
背が高くて顔も整ってるから、女の子はほうっておかない。
でもクールで、優しくするのはごく一部の人だけ。
「奈月?」
「聞こえてるよ。....おはよ」
「うん!」
うん。私にもちゃんと喋ってくれる。
「....今日、寝不足なのか?またゲームしたんだろ」
気にかけてくれる。
「黙ってどうした?...まあいいけど。無理するなよ」
笑ってくれる。
ココロがポカポカして、なんだか嬉しい。
「うん」
――私が、一番信頼してる人。

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