大好き以上になった場合


そういえば、ミサは俺の事が好きだったんだっけ。

もちろん友人としてミサの事も好きだ。だけど、俺はずっと芽衣が好きだった。そのことについてちゃんと説明しなくてはいけない。


「俺が説明する。芽衣がするとかえってややこしくなるからな。」

「ごめんなさい…。」

「いいよ。その代わり、和哉先輩のアドレスとラインはブロックしてから消してくれ。」

「うん。」

「あと、俺と連以外の男は信用するな。もう、同じ過ちを繰り返して欲しくないし、俺だけを見て欲しい。」

「わかった。」


今までの鬱憤を晴らすかのように、独占欲が増してきた。

それでも、俺は芽衣のあの笑顔が見たいし、ミサとも仲良くやって4人で夏祭りとか出かけたい。

部活はやめてしまったけど、芽衣が新たに熱中出来るものも見つけて、芽衣の味方も増やしてあげたい。


「奏ちゃん、これからよろしくね。」

「あぁ。」


まだ謎は残っている。

芽衣が虐待を受けていた件。
そして、なぜ同じ吹奏楽に所属しているミサに相談せず、先輩に相談に乗ってもらったのか。
なぜ沙良先輩は、芽衣と和哉先輩が寝た事を知ったのか。誰か見ていたやつでもいたのか?

これらに関して腑に落ちない点がある。

けど、それは今日言及することじゃない。


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