妖怪だらけの飼育部×天然美少女

「どうしてここにいるんですか?」

と,私じゃなくて真琴が家式先輩に問いかける。
すると,家式先輩はふんわりと微笑んで

「……寝てたけど…その他は…内緒…」

と言った。
この人,どこか不思議な雰囲気を纏っているなぁ。
そして,猫耳が付いてるし…って,え?
猫耳…?
もしかして,この人って…妖…?
猫耳と言えば猫又だし…。
じーっと家式先輩を見ていると

「……そろそろ予鈴鳴るよ?…僕はこれで…ばいばい」

と,私達に手を振って校舎の中に入って行く。
ネクタイが青だったから2年か…。
先輩だから,あまり近付け無いしな…。
と今は思っているが,後々に入る部活,飼育部の先輩だとは思わなかった。
その前に部活に入る事すら分かってなかった。

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