妖怪だらけの飼育部×天然美少女

奈央side

最終下校時刻になって私が今居るのは校門。
何故なら勇斗先輩を待つ為だ。
勇斗先輩は部活をやってるらしくて,校門の前で待っといてとの事。
今日は財閥の裏の仕事が入ったから早く帰らなきゃいけないしな…。
そう思っていると,

「奈ー央ちゃーん!」

と叫ぶ勇斗先輩が走りながら手を振っている。
少し呆れていると勇斗先輩の後ろにいる人を見つけて,目を見開いた。

「雅也……さん?」

私の初恋の人だ。
え……なんで?
頭が混乱していると雅也さんが私の方を見て微笑んだ。

「久しぶり,奈央」

あの優しい声で私の名前を呼んでくれた。

「吃驚したぁ~?」

と勇斗先輩は悪戯な笑みを浮かべて聞いてくる。

「はい……お久しぶりです,雅也さん」
「うん,元気そうで何よりだよ」

微笑みを浮かべたまま,私の頭を撫でる。
こうして見ると2人は似ていて双子みたいだ。
雅也さんはミルクティーブラウンの髪色で癖毛がある。
勇斗先輩は黒だけど茶色がかっている髪色でストレートだけど毛先は癖が付いていて,外に跳ねてる感じだ。

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