妖怪だらけの飼育部×天然美少女
あの人,あぁやって鬼の副長なんざ言われてるけど本当は違うからな!?優しいからな!?
わざとあぁいう役を買ってんだかんな!?
風呂入ったり,飯食ったりして時間を潰した。
そして,亥の刻十時になった。
ー百鬼夜行の幕開けだ。ー
私は腰に童子切安綱を差して,お供に終を連れて行く。
そして,水狐として必要な尻尾と耳も生える。
太刀を扱うのは嫌いでは無い。
寧ろ大好き。
あーあと,終が差しているのは……大太刀なのは分かるけれど刀剣の名前はなんだろう?
まぁいーや。
皆が寝静まったこの時間帯。
響くのは私と終の下駄の音だけだが,暫く歩いていると響く音が増えている。
人の姿をしているが影が無い事から分かるのは,人間に妖と霊が取り着いている……という所だろう。
「……終」
「はい?」
「お前のその大太刀とは何が斬れる?」
「……人間以外に妖と霊,病魔とか…ですかね?」
「それはそれは……神社にあった物か?」