妖怪だらけの飼育部×天然美少女

「はい,石切丸……と言う名前だったでしょうか?」
「ふぅ〜ん……じゃあ今回は余裕だね〜」

ニヤリと笑うと前方の人間…いや,妖達を睨みつける。

「取り着かれた人間ごと斬れば良い、でしたよね」
「うん,よろしくね」

妖達は私達に気付き,攻撃をしてくる。
それを軽く避けると狐火を出す。
火って普通は赤いけど狐火は別。
狐火は水狐だから,青いが浅葱色に近い色だと思う。
妖術は容易く出来るのは,私だけだと思ってたけど違うみたいだね。
勇斗先輩や雅也さん,家式先輩は使えるだろう。

「狐火よ…我が前に居る奴を焼き殺してしまえ」

妖達に取り着かれた人間を見て,そう呟く。

「……火に包まれて逝け」

冷めた目で狐火に包まれている人間達を見る。
人間達を見る,その視線は哀れだなと言っていた。
そして,襲いかかる奴がいたら一振りで殺していた。

「お嬢様は相変わらずですね」
「終こそ,楽しそうじゃない」
「それは何とも言えませんね」

大太刀を振るっている彼はにこにこして斬っている。
……結構腕力あるんだなぁ。

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