妖怪だらけの飼育部×天然美少女
退場して、クラスの皆がいる場所に戻る。
すると
「凄かったよ!奈央ちゃん!!」
「げっ!なんでここにいるんすか!?」
何故か、二年生の場所に居る筈の勇斗先輩が居た。
しかも、私の席に座っている。
「ん~奈央ちゃんを驚かせる為?」
首を傾げながら、笑う勇斗先輩はそこら辺に居る女子よりも可愛いと思うけど、
勇斗先輩に『可愛い』と言うと、ブチ切れるので禁句なのだ。
「…最後に?を付けないで下さいよ」
「ごめんね?…でも、本当に凄かったよ!」
勇斗先輩が立ち上がり、私に近付いてきた。
「どーも…」
「…雅兄も驚いていたよ」
耳元でそう言われ、反応してしまう。
まだ、諦められてない証拠だ。
「っ、なんで知ってるんですか?」
「雅兄の反応の事?」
ニヤッと笑う勇斗先輩を睨む。
「睨まないでよ~可愛い顔が台無しだよ?」
「先輩じゃなかったら、殴ってますよ…」
手を強く握り締め、拳を作る。