妖怪だらけの飼育部×天然美少女

その優雅で美しい笑顔も、落ち着いた雰囲気も、昔から変わっていない事に少し安心するし、胸が少しだけうるさくなる。
…まぁ、前に会ったけどね。
とりあえず中に入って、テーブルを挟んで、雅也さんと向かい合わせになるソファーに座る。

「あ、飲み物は何が良い?」
「えっ!そんな…良いですよ!」
「だーめ、お客さんなんだから素直に厚意を受け取って?」

あぁ…そんな優雅な笑顔を向けないで下さい…っ!
断れない…。
私は雅也さんの微笑みに負け、飲み物を頂く事にした。

「じゃ、じゃあ…ミ、ミルクティーで…」
「分かった、ちょっと待っててね?」

また、ふわりと笑みを溢す彼に胸が高鳴ったのは秘密。
はぁ…。
雅也さんといい、勇斗先輩といい、この兄弟はある意味、心臓に悪い…っ!
てか、確信犯じゃないのか…と言う程、凄く良い笑顔を向けてくる。
あぁ…もう、この兄弟のは昔から敵わない。

「はい、ミルクティー」
「あ、ありがとうございます!」
「ロイヤルミルクティーしかなかったんだ…ごめんね?」
「あっ!全然大丈夫ですよ!!ロイヤルミルクティーも大好きなのでっ!」

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