妖怪だらけの飼育部×天然美少女

入学式前日なのに他校と喧嘩してしまった。

「入学式の前日だってのに,騒がしかったね」
「本当だよ,はぁ…うざかった」

私はそうやって言うと隣にいる友達,真琴に困ったように笑われた。

「まぁしょうがないよ」
「真琴,今日泊まる?」
「え!良いの!?」
「別に良いよ,どうせ一人なんだし」

私は1人暮らしだが,家がとても豪華なのだ。
その分,執事やメイドが多いんだけどね。

「じゃあそうしよっかな ♪ 」
「ん,分かった。じゃあ制服とか持って来なよ」
「うん!分かった!!」

真琴が行っている間,私の専属執事…というか,私が小さい頃から仲良くて,いつまでも私の味方をしてくれる執事に連絡する。
1コールもしない内に出るのが彼だ。

『もしもし,お嬢様?』
「あ,終?今良いかな?」
『勿論ですよ,僕はお嬢様優先ですから』
「うん,ありがとう。でね,今日真琴が泊まるんだけど良いかな?」
『全然良いですよ,男じゃなければ』
「…あ,うん」
『用件はこの位でしょうか?』
「うん,ごめんね。仕事に戻って良いわよ」

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