クーデレ彼氏とその彼女
「あ、それ駄目だから」
「は?」
『え?』
唐突に一条君が喋る
「これ、」
ポン、と私の頭に一条君の手が乗る
「俺の彼女」
そのまま引き寄せられ、
一条君の胸に飛び込んでしまう
「…え」
「えええ!ちょっとそれ
どういうことよウサギ!」
「聞いてないんだけど!
詳しく話してよ!」
男子の、えーという驚愕の声を遮り
加奈と郁美が叫んだ
…盗み聞きしてたんですね、2人共
「はいこっち来るー!
今すぐ話すー!」
「酷い!ちゃんと話してよね!」
2人に手を引っ張られ、
強制的に一条君から離れる
『え、ちょっ』
「あとでメールする」
『う、うん、よろしくっ』
こうして、
私のお昼休みは
2人からの質問攻めで終わった