ホストNo.1男子と甘い同居生活。
逆に言えば、私や窪野さんは
温かい家庭には、恵まれなかったのだ。
「じゃあ、私はどうすればいいの?
私が闘えばそれで…」
「アホか。女は弱いって言ったろ。
お前の考えは甘い。
大丈夫。俺にだって、方法くらいはあるさ」
「…うん」
「心配すんなよ。学校なんて援助金で入れる」
「そうなの?」
「あぁ。明日は来るから。だからお前は、そらといろ。
明日までずっといろよ」
「分かった」
藍が頭を撫でてくれると本当に落ち着く。
「…お取り込み中すみません。怪我の消毒に入っていいですか」
その声に藍が、反応した。
「…来たか」
小さくそう呟いた。