ホストNo.1男子と甘い同居生活。
「うん」
教室から、窪野さんはわざわざ鞄を持って来てくれた。
「…今日もバイトだから。
藍が来るんだけど、いいかな?」
「いいよ。気にしないで」
「ごめんね」
「謝らないで、バイトの日に毎日言われるのも…」
はっとして、俯いた。
「あゆちゃん?」
私はやってはいけないことをしてしまった。
「どうしよう…」
「え?」
お兄ちゃん。
人を責めて押し包めるのはいけないって。
昔叱ったよね?
それで私は涙1つなく。
「分かった」
そういったはずなのに。