ホストNo.1男子と甘い同居生活。
「お前、ホストに興味あんの?」
半信半疑で、藍が少しだけ嫌そうな眼差しを向けてきた。
ムッと思いつつ、否定する。
「違うよ。バイトしたいの」
「はぁ?学校だけでも疲れそうなお前が?」
「…うん」
「無理だろ。諦めろ」
「イヤだ」
頑なに否定すると、藍が俯いて考える素振りをする。
その間に私はご飯を口に含んだ。
ほのかに甘みを感じるご飯。
温かいお味噌汁。
主食のエビフライの衣揚げ。
マカロニサラダ。
どれも、藍が作ると別格に美味しい。お兄ちゃんを超えるレベルだった。