ホストNo.1男子と甘い同居生活。



「もう…」


頬に軽くキスをした。

「ちゃんと好きだから」


そういうと、いつもの笑顔だった。


「…ねぇ、窪野さん。昨日は何時に帰った…?」

「あ…、えと。深夜かな」


「…それは何?」



窪野さんの首元に赤く、痣のようなものがあった。


「あ、これは。何か虫に刺されちゃったかなぁーって」


ははっと笑う。

だけど、信用できない。


「…あゆちゃん?」


「…ウソなんでしょ」

「…そっか。人の感情を察するのが得意なんだっけ。

幼馴染に無理やりされたんだよ」


その言葉に胸がちくんと痛んだ。

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