ホストNo.1男子と甘い同居生活。
「あ、窪野さん。あれが駅というものですか?」
「そそ、大きいだろ?」
「はいっ、何か気分が乗りますね」
「案外喋るじゃん。俺には少しでも慣れてくれたかな?」
「喋りやすいので、多分」
「そっか、よかった」
「はい」
「ていうか、あゆちゃん何歳?」
「今年でもう16歳を迎えました」
「へぇ、俺とは1歳さか。つぅか、藍もそうだっけな」
「そうなんですか?」
「そーなんだよ、あ。着いた」
目の前には、大きなホール。
あちらこちらに、お土産とか書かれた旗があった。
目を輝かせるほどの、初めて見る世界。
「わ…、綺麗です…。思い出とかに写真を…」
「へぇ、カメラ持ってんだ…。って!何でスケッチブック出してんの!?」
「え…??自分で書くものじゃないんですか?こういう風景って…」
「違う、違うよ!!?じゃあケータイとかもないの!?」
「はぁ…」
「藍とはどうやって、連絡取るんだよ…」