ホストNo.1男子と甘い同居生活。
―あゆみStory―
私は生まれながらの宿命だと思う。
生きながら幸せが少ない。
だからこそ、幸せを見つけたり味わったとき、凄く新鮮に感じる。
きっと誰よりも幸せに感じれる。
余命を受けたとき、そんなに落ち込まなかった。
あぁ。
ようやく亡き父と母に会えるんだって。
藍が立ち上がった。
「何か飲み物持ってきてやるよ」
「ありがと」
藍の瞳は、泣き腫らした感じだった。
それでも強くは言わなかった。
私のために泣いてくれてありがとう、だなんて。
ただ現実を突き止めるだけだったから。
私がショックを見せないのもお兄ちゃんに分かっている。