ホストNo.1男子と甘い同居生活。
気づくと、立ち止まっていた。
「ううん。薬確認してただけ」
曖昧に誤魔化すと、藍とそらは頷いてくれた。
「ほら。行こう」
2人が手を差し出した。
そして遥か昔、同じ光景があった。
(あれは……確かお父さんとお母さん…??
お兄ちゃんはおんぶされてて…。2人にこうやって手を差し伸べてくれた…)
私は2人と手を繋ぐと、
幸せな気分でいっぱいになった。
「2人ともありがとう」
「いえいえ」
「別に」
そういって、前を歩いた。