ホストNo.1男子と甘い同居生活。



窓の外は、見慣れない街へと変わっていく。


「お菓子やお茶はいかがですか?」


あ。

これってそらと初めて出掛けたときも、ワゴンにいっぱいお菓子を乗せてきたのと同じだ。


懐かしげに見つめていると。


「じゃあ苺ミルクちょうだい」


「えぇ。そらが飲むの??」


桃乃がびっくりしていた。そらは頷いていた。


「最近、目覚めたんだ」

「へぇ…、じゃあ私はレモンティーで」

「俺はコーラ!」


皆がわいわいと飲み物を買う。

私は外の景色に夢中だった。


2人ずつ座って、前に2人向かい合う席。

隣は夕美で前がそらと藍。


向こうに春と桃乃、そして大地と蓮がいる。

あっちの声も大きいな、と小さく微笑を浮かべた。


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