ホストNo.1男子と甘い同居生活。



「あゆみ、ほら。野菜も食え」


「えぇ。ただ藍が食べたくないだけでしょ?」

「うるせー」



藍がぶっきらぼうに言って、フォークに野菜をさして渡してきた。


「…そらぁ。どうすればいー?」

「食ってあげて。藍は頑なだから」

「もー…」


野菜は嫌いじゃないんだけど、好んでは食べない。

それにきゅうりとかが一番苦手っていうのに…。



こういう高級料理店は、何が入っているか分かりづらい。

だから好ましくない。



「あゆみ。渋い顔…」


ぶっと吹きだして笑う、そらに少しだけむっとした。


「だって…苦手なんだもん……」



< 229 / 330 >

この作品をシェア

pagetop