ホストNo.1男子と甘い同居生活。
「あゆみ、ほら。野菜も食え」
「えぇ。ただ藍が食べたくないだけでしょ?」
「うるせー」
藍がぶっきらぼうに言って、フォークに野菜をさして渡してきた。
「…そらぁ。どうすればいー?」
「食ってあげて。藍は頑なだから」
「もー…」
野菜は嫌いじゃないんだけど、好んでは食べない。
それにきゅうりとかが一番苦手っていうのに…。
こういう高級料理店は、何が入っているか分かりづらい。
だから好ましくない。
「あゆみ。渋い顔…」
ぶっと吹きだして笑う、そらに少しだけむっとした。
「だって…苦手なんだもん……」