ホストNo.1男子と甘い同居生活。
藍 *episode*
俺は朝起きると久々に緊張していた。
(…俺のとこにオンナが来んのかよ…。
何かうぜぇオンナじゃなきゃいいんだけど)
だけど時間を過ぎても、全く来る気配がない。
外に行くと、彼女がいた。
茶髪にストレートの髪。
綺麗に整った顔。
だけど警戒心が強すぎる。
(予想外だな…)
「…お前、あゆみってヤツ?」
話しかけてみると、やっぱりそうだ。
「…」
しかも喋らないし。
コイツの兄貴は、俺と何で知り合いか。
それはホストで知り合ったからだ。
こんな無言の妹のために、いつも早朝まで働いていた。
それで、妹を預けると頼まれたとき断れなかった。
(…俺より年上だし。何か断んのもいやだったし…)
それにしても、一言でいいから喋って欲しい。