ホストNo.1男子と甘い同居生活。
まぁ、強引に命令したのは俺なんだけど。
すぐに買い物をしに、出掛けていってしまった。
(あれ…、名前呼んでないし)
俺は自分の馬鹿さに気づく。
(せっかく、来てくれたのに…。横暴すぎたか。
突っ走りすぎて、また周りが見えなくなってる)
後悔ばっかりの人生だ。
俺は、彼女が出て行ったの見届けたまま、静かに立ちすくんだ。
「…俺って本当に馬鹿だな。ホストなのに…」
ホストって、感情とかいらないから楽だ。
簡単にオンナなんて、落とせるんだし。
ふらりと、ソファに座った。
(つーか、スーパーとかどこにあんのか教えてねぇし…。
俺も悪いけど、あいつももっと頼ればいいのに)
いや、違う。
俺が悪いんだ。
何でもかんでも、人に押し付けておいて。
がくりと頭が下がる。
彼女がその20分後に帰ってきた。
俺は空元気に見せた。