ホストNo.1男子と甘い同居生活。


-藍 帰宅-

「…何か昨日まで、1人で暮らしてたのに…。

今ドア開けたらアイツがいるんだよな…」

玄関前で少しだけ、考えるような仕草をした。
だけどすぐに部屋を開ける。

(まだ、4月に入ったばかりだし…。寒いし…)

するとあゆみは、ソファで寒そうに寝ていた。

「ったく、布団使ってもいーのに」

明日は昼の1時出勤。まだまだ時間はある。
だけど今の時間は明け方の5時。

「ふぁ…、ねみぃ」

あゆみを抱っこして、俺の布団にいれた。

小さく唸ったが、起きなかった。

俺も寒いから、一緒に入らせてもらった。

そっと後ろから抱きしめてみる。

(あったか…。こういうのも初めてだな…。

普段抱きついているよりも、すんごい温かい…)

俺は寄り添うように、そのまま眠りに落ちた。

(正直、そらと一緒に買い物行ったのは妬けるけど…。

コイツの笑顔、明日も見れたらいーな…)

この気持ちは何だろうか。

そう考えながら、朝を迎えた。

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