ホストNo.1男子と甘い同居生活。
その店は高級でもなく、かと言って安物でもなかった。
「オムライスにします」
「お、いいね。じゃあ俺はハンバーグで」
「お子様みたいですね」
「はっきり言うなぁ…、でも好きなんだよ。お子様系のが」
そう苦笑した。
「私も好きですよ」
「えっ!?」
「お子様メニューとか」
「あ、はは。そう、なんだ」
何でか、少しだけ期待したような顔をしていた。
注文から約30分。
「美味しいそう」
2人とも、声をそろえて言う。
何口頬張っても、美味しさが変わらない。
「窪野さん、1口貰っていいですか?」
「いいよ。俺も貰うよ」
お互い、遠慮もないし。こういう距離が一番いいんだ。
だけど顔に私は出さないだけで、本当はずっと気になっている。