ホストNo.1男子と甘い同居生活。
「…あるんだよ。もっと楽しい世界が」
「そーそー!!俺等がいっぱい作るよ」
大地クンも窪野さんも、手をきゅっと握り締めてくれた。
教室に入ると。
「あゆみじゃない。うちのこと覚えてるかしら」
「春さんですよね」
「えぇ。可愛いじゃない」
「じゃあさ、じゃあさ!あたしはー??」
「夕美さん」
「おぉー!!!」
きゅっと抱きしめられた。
それを窪野さんが割り込んだ。
「…あんまり独り占めしないで下さい」
「ふぅー!!そらってば、嫉妬屋なんだから」
大地クンが面白そうに口笛を吹いた。
私も口元が綻ぶ。
窪野さんの隣の席ではなかったけど、
黒髪の静かな人だった。
「…あの、よろしくお願いします」
「うん」