メランコリック
「他のやつらにウザがられてんの知ってんだろ?嫌がらせされてるって気付いてるクセに平気な顔とか。そーいう態度が周りをムカつかせてるって気付けよ」


「じゃあ、どんな態度とればいい?泣いて見せれば、みんな満足?」


俺は苛立たしく、テーブルの書類を書架に戻し、その戸を音をたてて閉めた。


「かもな。泣いて見せれば、俺らは楽しいし、杉野のバカあたりは慰めに抱いてくれんじゃねーの」


藤枝が表情を変えないので、俺はさらに苛々してきて、あいつに背を向けた。

藤枝は嫌いだ。

叶うなら、俺の前からいなくなってほしい。




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