メランコリック
30分後、俺は自己嫌悪で死にそうになりながら、コンビニへと歩く。
出すモン出したら、腹が減った。
正直に言えば、藤枝をいわゆる夜のオカズにしたことは何度かある。
たいてい、酒に酔っていたとか自制が効かない状況で、ふと思い浮かべてしまって……という理由だ。
しかし、今日は思いっきりシラフで妄想してしまった。
うっかり借りたAVのせいだ。
しかし、ジャケ借りしたのは俺なわけで、ジャケットに映る女優と藤枝を無意識に重ねてしまったなんて、……そんなことあるだろうか。
俺、藤枝としたいとか思ってんのか?
あんな女と?
あいつの暗い表情に嫌悪を感じているのは本心からだ。
なのに、ヤリたいとか思ってる?
相当疲れてんな、俺。
駅前のコンビニに入ると、本当に偶然、一番会いたくないヤツに会ってしまった。
「あ、相良くん……」
眉をかすかに上げ、こちらを見ているのは藤枝だ。
レジを終え、自動ドアに向かって歩いてくる。
あいつは休日のスウェット姿の俺を見て、言葉を探している。
ああ、この女、俺と最寄り駅が一緒だって知らねーんだ。
俺は一年も前から知ってるけど、確かに近所で会うのは初めてだ。
出すモン出したら、腹が減った。
正直に言えば、藤枝をいわゆる夜のオカズにしたことは何度かある。
たいてい、酒に酔っていたとか自制が効かない状況で、ふと思い浮かべてしまって……という理由だ。
しかし、今日は思いっきりシラフで妄想してしまった。
うっかり借りたAVのせいだ。
しかし、ジャケ借りしたのは俺なわけで、ジャケットに映る女優と藤枝を無意識に重ねてしまったなんて、……そんなことあるだろうか。
俺、藤枝としたいとか思ってんのか?
あんな女と?
あいつの暗い表情に嫌悪を感じているのは本心からだ。
なのに、ヤリたいとか思ってる?
相当疲れてんな、俺。
駅前のコンビニに入ると、本当に偶然、一番会いたくないヤツに会ってしまった。
「あ、相良くん……」
眉をかすかに上げ、こちらを見ているのは藤枝だ。
レジを終え、自動ドアに向かって歩いてくる。
あいつは休日のスウェット姿の俺を見て、言葉を探している。
ああ、この女、俺と最寄り駅が一緒だって知らねーんだ。
俺は一年も前から知ってるけど、確かに近所で会うのは初めてだ。